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TVのニュースによると、2023年12月1日、北海道の各地で赤いオーロラが見えたそうです。20年に1度くらい、見えるそうです。 なぜ、北海道でオーロラが見えるのか、見えるオーロラはなぜ、いつも赤いのか、そもそもオーロラは、どうやって光るのかを説明します。 追記・・・2024/10/9に大きな太陽フレアが発生したとTVなどで報道されました。過去には磁気嵐の影響でGPS情報が乱れたり、送電システムに影響を与え大停電が発生したこともあるそうです。この時には、10/11未明に北海道各地でオーロラが見えたそうです。ネット上に動画がありました。 追記・・・2025/11/11に大きな太陽フレアが複数回発生し、11/12の日没後、北海道各地で低緯度オーロラが見えたらしい。石狩市(札幌市の隣)や青森県からも見えたらしいが、南の地域では、カメラでは確認できたが、裸眼では見えた人と見ない人がいたらしい。カメラで長時間露光した方が、肉眼よりもきれいに写る傾向にあるので、長時間露光した写真かどうかを考えねばならない。ネット上に投稿された写真が複数枚あったが、水平線から仰角10~20°以下の低い位置が帯状に赤くなっていた。 11/13にも見える可能性があったようですが、ニュースなどで報告が無かったので、北海道より北側の大気が晴れ渡ってなかったのだろう。
酸素の赤は励起状態から復帰するのに100秒必要です。高度が高い位置、例えば700Km辺りでは、分子の密度が極めて小さい(分子がまばら)ので、他の分子に衝突せず、赤い発光が発生しやすく、窒素の青は0.000001秒後には復帰するので、全ての高度でほぼ100%発光します。ただし、高い高度では窒素分子が少なく、ほとんど励起状態にならないそうです。 オーロラは、高度100~800Kmで光っていますが、降り注ぐ太陽風のエネルギーの大きさと、地球の大気の分子の密度により、上記の現象が発生し、固有の色を発します。降り注ぐエネルギーが強い場合は、地表に近い所まで進入してくるので、一般的な白っぽい緑色のオーロラの下部に、赤紫の縁取りのような色がつき、高い高度では、赤いオーロラが発生します。 赤いオーロラ 地球の地磁気の北極の位置≒北緯81° 西経73° 名寄の位置≒北緯44° 東経142° です。従って、地磁気の北極は、名寄のほぼ真北の北極を少し通り越した辺りです。さらに、オーロラはオーロラベルトと呼ばれる位置に現れます。オーロラベルトの半径は地磁気の北極を中心として2,500Km程度で、幅はその両側に数百Kmの範囲です。名寄から、オーロラベルトがどの方向に見えるかとベルトまでの距離を厳密に論じるのは、複雑ですが、ネット上にオーロラベルトの位置を示した地図が、多くあります。その地図の上で、名寄の真北の位置を見定めて、その緯度を調べると、北緯69~72度あたりです。これだと、名寄の北緯44度からの距離は111Km/度X((72~69)-44)=3108~2775Km辺りで、頭上でオーロラが光っていそうです。 表現を変えると・・・ R-Nの距離=tan25X6400=2984≒3000Km 名寄からオーロラまでの距離は3000Km前後と考えられます。 強い(大きな)オーロラが発生した時に、名寄から北の方向の夜空の3000Kmの空間の湿度が低く晴れ渡っている時には、オーロラが見える可能性があります。 この資料の冒頭に、2015年に名寄から見えたオーロラの写真を掲載し、その中に写っている星が北極星ではないかとコメントしました。もしもその通りだったら、上図の赤い破線で示した程度の大きさのオーロラだったと考えられます。
オーロラの高度を200Kmと考えると、 200÷6400≒0.03ですから、地表に極めて近い場所での現象です。 国際宇宙ステーションは400Km、静止衛星(BSのTV電波などの中継用)は赤道上36000Kmです。 地表では、大気1mL中に3E19(3X10の19乗)個の気体分子がいますが、高度400Kmでも、その1/1E10(1/10の10乗)、30億個の気体分子がいます。 高度36000Kmの人工衛星は、24時間で地球を一周します。つまり、その遠心力と地球との引力(重力加速度)が釣り合います。これを赤道上に打ち上げ、地球の自転方向に飛行させると、あたかも静止しているように見えます。 高度400Kmの国際宇宙ステーションISSは、90分で地球を一周しています。従って、自分の頭上に現れた時には、水平線から逆の水平線迄、45分で移動します。日没直後か夜明直前に、その程度の速度で移動する星を見つけたら、ISSです。スマホ用無料アプリSpace Station Liteでその位置が分かります。 このページの先頭に戻る ここをクリック 元のページの先頭に戻る ここをクリック |