ほとんど毎年、北海道に行っている。2025年も行くことにした。
最近は、ほぼ同じ時期に、同じ所に行って、同じものを食べている。いわゆる有名観光地には、ほとんど行かない。
①太平洋フェリーで名古屋ー苫小牧を往復。19:00出港、船中2泊、3日目の11:00に到着する。豪華クルーズ船ではないが、全長200mの高速船だ。長距離トラックはほとんどがトレーラーで、トレーラー部分だけを積んでいるので、台数の割には乗客(運転手)が少なく、ゆったりしている。ミニコンサートがあったり、映画があったり、共用スペースでおやつを食べたりコーヒーを飲んだり。温泉ではないが、大きな湯船の浴室があるのも楽しみの一つです。
②ウニ、サクランボ、ハスカップ(ブルーベリーのような木の実)、イチゴを食べる。これが全部食べられるシーズンは、7月初旬しかない。2024年に、このシーズンに亜麻の花が咲いているのを発見した。
③あちこちでジンギスカン(羊)を食べられるが、ほとんど輸入品だから、北海道へ行く値打ちがないが。
シーズンを変えたら違うものが食べられるかもしれないが、おいしいものがないかもしれない。そのリスクを恐れて、時期と行き先を変更できない。
そろそろ別のシーズンか行き先を見つけたいなと思っている。
旅のルート
①名古屋港19:00出港→船中泊
②仙台港16:40入港→牛タン弁当購入→19:40出航
③苫小牧入港11:00
④恵庭/サッポロビール園・ジンギスカン
⑤積丹/ウニ購入→夕食又は翌昼食はウニ
⑥二木/サクランボ
⑦新篠津/泊→亜麻の花→ロイズチョコレート
⑧苫前/泊→ウニ丼の昼食
⑨初山別/天体望遠鏡・泊
⑩士別/羊の牧場/ラムステーキ
⑪日の出岬/泊→毛ガニ・泊・翌朝日の出
⑫浜頓別/ウニ購入→昼食
⑬猿払/泊→ホタテ・泊
⑭沼田/泊→ホタル・泊
⑮厚真/ハスカップ
⑯苫小牧港出港19:00→船中泊
⑰仙台港10:00入港→12:50出航→船中泊
⑱名古屋入港10:30
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7月5日(土)
出発→西名阪壬生野IC→亀山IC→名港中央IC→名古屋港
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名古屋港近くのAEON(TopVlue)で、今夜の夕食と、明日の朝食を購入して、フェリーに乗船。
船室は、一等和洋室、ベッドが2台と一段高い2.5~3畳位のスペースにテーブルと二人掛けのソファー。進行方向左手の陸地が見える側の部屋。
バアバが北海道行きも最後かもしれないし、もっと上のクラスの部屋に泊まりたいという。これより上のクラスは部屋が広くなりレストランの食事付になる。「仙台の牛タン弁当を食べれなくなるので、往路は一等和洋室にしよう。」ということで、昨年と同じクラス。
船室で食事しないように放送されるので、共用スペースのテーブル席で、AEONで購入したもので夕食
19:00出港
しばらくは伊勢湾内だが、湾を出ると、沖には台風3号がいる。今夜は波が高くて、揺れるかもしれない。
20:00から、ピアノとオルガンの演奏会があった。
ジイジは静かな、どちらかと言うと可愛らしい演奏が好きだが、この奏者は騒がしい演奏が好きらしい。
22:00船は渥美半島沖、もうすぐ浜名湖の前だ。外洋を進んでいるが、いつもよりは揺れているが、大浴場のお湯が跳ねる事はない程度の揺れだ。これなら眠れそうだ。
進行方向の左側の部屋で、明るい間は陸地が見えていた。スマホの電話も4Gのネットワークもつながっているが、バアバのスマホはつながらない。帰ってから対策を考えることにした。
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7月6日(日)
→仙台港で3時間停泊→
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8:00千葉県の犬吠埼沖だ。いつもよりは揺れているが、昨夜はぐっすりと眠れた。海には霧がかかっている。遠くが見えない。
14:20姉妹船いしかりとすれ違った。ようやく、ほぼ半分来た。
帰路はこの船に乗る予定だ。
一時下船するために、フロントで手続をする。許可証に、「下船中に大きな地震が発生し、津波注意報が発令された場合、本船は離岸することをご承知おきください。」と書かれている。一瞬、ドキッとする。戻ってきて乗せてくれなかったら、ジイジは列車とタクシーで追いかけなければならない。
16:10仙台港入港・・・予定より30分早くなった。
左の写真は仙台港。左後ろに乗って来たフェリーが見えている。タクシーが来ている。みんな仙台市内か仙台駅まで行くのだろうな。1.5
Km先のAEONまでと言って乗ったら嫌われるだろうな。
仙台港でジイジだけが下船し、AEONでサラダと翌日の朝食を買って、斜め向かいの”牛タン・善次郎”(右の写真)に仙台名物・牛タン弁当を買いに行った。AEONの入口まで1.5Km。AEONの食料品売り場は入り口から一番遠い所にある。近道になる出入口がない。これが、気分的にものすごく遠い。結局合計2Km以上になる。
バアバは船に残って、テーブル席を確保。テーブル席で牛タン弁当とAEONで買ったサラダとデザートのスイカの夕食。おいしかった。
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7月7日(月)
苫小牧港→恵庭→積丹→二木→新篠津
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11:00苫小牧入港
恵庭のサッポロビールの工場にレストランがあり、電話で昼食を予約した。
ビールは飲めないが、ジンギスカン(ラム)の焼き肉が美味しかった。
仁木のサクランボ
3年続けて、ここでサクランボを買っている。
形が良いものはケースに入って、2500円/箱で売られている。店の奥では、数人のオバサンがその作業をしている。
化粧箱に入れられないサイズのサクランボは、それを売るオバサン(多分、この店のオーナー)の元に運ばれて、2000円/山盛で売られている。毎年、このオバサンとおしゃべりして、2000円でサクランボを買っている。形は不揃いだが、甘い。
東積丹漁協の販売部でウニを購入するつもりでコンビニで氷を買って、クーラーに入れて、ウニ購入に備えた。明日の昼食はこれをウニ丼にするつもりだったが・・・
店の入り口の看板は、北ムラサキウニ=5100円/100gr、蝦夷バフンウニ=18000円/100gr。高すぎるだろう。これを認めて買ったら、来年、もっと高くなる。ということで、買わずに帰った。
去年は、娘(孫)達に冷凍宅急便で送ってやったが、今年はそれもなし。
道の駅新しのつの湯に到着。
ここは初めて宿泊する道の駅のホテルだ。
ここに来るまで、大平原(穀倉地帯)だった。多分、斜め45°に横切ったのだろう。直線の長い道路を4回以上、右に曲がり、左に曲がりを繰り返した。この辺りは、”ユメピリカ”の産地らしい。ホテルの売店のお米が安いらしく、バアバは”ななつぼし”5Kgを買っていた。
夕食は、”少量ずつ多品種のコース”これで十分でした。
舟盛の刺身は、北海道の旅で初めてかもしれない。道の駅のホテルでこの形で提供されるのはうれしい。
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7月8日(火)
新しのつ→当別→苫前
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今日は亜麻畑へ行って、チョコレート工場へ行く。どちらも、我が家のカーナビには位置情報がない。ネットで”2025年の亜麻畑”で検索すると、畑が2面(2ケ所)表示された。そこに行くとセットして、スマホに誘導されて、向かった。
4Km先を左折だと言う。幅5m以上のあぜ道のような道路を走る。高低差がないから、多分10Km以上先まで見えている。左右の作物が次々と変わる。小麦、稲、トウモロコシ、大豆、ここまでは判る。事前に得た情報では、多分、小豆か豆類らしい。大穀倉地帯だ。4Km先を左折しても、景色は同じだ。つぎは1Km先を右折だった。穀倉地帯の端に近いところに亜麻畑があった。
2024年に札幌白石のホテルに泊まっている時に、TVのニュース(北海道版)で、当別の亜麻の花が見頃だと紹介された。かなり苦労して、当別の亜麻畑を見つけた。種を増やすために、順番に当番を決めて、2ヶ所ずつ、亜麻を植えているようだ。
ネットで6日(日)に亜麻祭があり、「亜麻色の髪の乙女」のカラオケ大会があることを知った。
参加しようかなと思ったが、腰が引けて月曜日に来た。
昨年、初めて亜麻の花を見た。美しい青色だった。亜麻色の髪の乙女の髪の色は、この色かと思ったら違った。この花の茎から繊維を取り出し、重曹であく抜きをし、糸を作り、布を作るのだそうです。この布を”リネン”といい、麻布の一種だそうです。この布の色が亜麻色で、このホームページの背景色で”黄緑がかったベージュ色”というのだそうです。RGB表示で、#d6c6afです。昔は北海道の一大産業の一つだったのですが、化学繊維に押されて産業としては絶滅したそうで、これの復活を目指して、残っていた種をみつけ、植え付けて、種を増やそうとしているのだそうです。
今年の畑の方が去年の畑より面積が広い。種を増やす計画は順調なのだろう。北海道産のリネンのシャツが発売されるのを応援しています。
亜麻の花は午後には枯れるので、午前中に見に行かねばならない。
追記・・・4月にユニクロのチラシで、”リネン”のシャツが掲載された。とりあえず、現物を見に行くことにした。リネン(麻布)は洗濯したらシワクチャになり、アイロンがけが不可欠らしい。「自分でアイロンかけや!」と言われたが、買うことにした。ユニクロのお姉さんが、「洗濯したら最後まで脱水しないで、ハンガーにかけて、布の表と裏から両手でパンパンと叩いてしわを伸ばしてから乾かしたらいいですよ」とアドバイスしてくれた。バアバがハンガーにかけて持ってくるので、毎回、両手でパンパンしてから乾かしている。襟付きの長袖のシャツだが、軽い。スーツケースに入れるとしわだらけになるので、北海道には着てこなかった。
当別に”ロイズチョコレート”の工場があることを知った。見学コースがある。事前申し込み制で有料だったが、申し込んだ。
カカオの実が大きいことを知った。
ここから種を取り出して発酵させるとチョコレートになるらしい。つまり、チョコレートは発酵食品です。
生クリーム+チョコレートのフワフワとチョコドーナツ、バアバはカレーパンでお腹一杯になった。これを昼食にした。
だめ押しのデザートはホットチョコレート
道央道を使わずに日本海沿いを北上し、15:10頃に今夜の宿に着いた。苫前の道の駅だ。多分、3回目か4回目だ。
夕食
食べきれない
食堂から見た利尻富士(利尻島)
ここから利尻島まで100Km、利尻富士の高さは1721m、地球は丸く、750m位は水平線の下に沈んでいる。対岸の稚内の半島は水平線の下で見えない。
食堂の前のデッキから夕日が沈むのを待った。同じ目的の人が8人位いる。
島が3つ見えており、左から、天売島、焼尻島、利尻島。天売島までは20Km位だ。焼尻島辺りに夕陽が沈みそうだが、雲が厚い。寒くなってきた。さすがに北海道です。薄い長袖のジャケットを着ているのに、寒いという贅沢を味わって、部屋に帰った。
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7月9日(水)
苫前→ココ・カピウ→羽幌→初山別
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今日は移動距離が短いので、隣町の羽幌のコインランドリーで洗濯を済ませてから、昼食。
バアバとジイジが半日ずれて、お腹の調子が悪くなり、昼食のウニ丼は”なし”にした。しかし、この街道沿いのウニ丼を提供しているはずの店の様子がおかしい。
①小平町の小さなドライブイン・・・ウニ丼品切れの看板がある
②苫前のココ・カピウ・・・いつもはウニ丼の上り旗が3本以上立っているのに海鮮丼の旗のみ。
③北のニシン屋・・・休業中・・・今日は定休日ではなかったはずだ。ネットで調べたら”祭で臨時休業”だった。
①と②から判断すると・・来たのが去年より1週間遅いし、この暑さでウニ漁が不漁で手に入らないかこの辺りのウニのシーズンが終わった可能性がある。
本日の宿・初山別に向け、オロロン街道を北上中、車が長い列になった。先頭から、自衛隊の特殊車両、特殊車両、ジープ、一般人の軽四、普通車が4台で次が我が家のエクストレイルと並んだ。あっという間に後にも続き始めた。自衛隊の特別車両は見たことがない仕様でかなり大きい。高速で走ることで有名なオロロン街道なのに、制限速度一杯一杯で走っているから渋滞が始まる。しかし、軽四が、自衛隊車を抜かないから、この状態は変わらない。1台が、軽四を含めて、3台分追い抜いた。自衛隊車はそれなりに隙間を空けてくれている。しかし、それ以降はそんな根性のある車は現れなかった。諦めて法定速度で走っている時に、赤信号で止まった。全車両右折した。見るとお巡りさんが交通整理している。そうだ、この先は地元の祭りで迂回させられている。実はだが、この街中は、少し理解しており、自衛隊車が迂回するであろう交差点の手前を迂回して一気に抜き去った。元のオロロン街道に戻って、悠然と走っていたら、自衛隊の特殊車両が単独でもう一台いた。これは簡単に追い越したが、車の後ろと側面を間近で見た。側面は厚そうな鉄板で覆われているし、排気管の出口は高いところにあり上を向いている。多分、上陸用舟艇だ。フーンと思うと同時に気味悪かった。後部にはプロペラらしきものがあった気がするし、荷台は弾除けの囲み(カバー)の構造物がある。トラックのまま大型船から飛び出して、少しなら自力で海中を進み(補助的な推力かも)、砂浜を駆け上がれるようだ。
14:00過ぎに初山別の宿(道の駅)に着いた。外気温は26℃、風が強いので、涼しく快適だが、日が当たる所は暑い。
14:30早めにチェックインさせてもらえた。
ここは広い敷地内に、キャンプ場、パークゴルフ場、ゴーカート場、天文台、道の駅・温泉ホテルなどが併設されている。天文台は魅力的だが、今夜の空には惑星がいない。恒星を見ても明るく光っているだけでイマイチ魅力を感じない。
鍋の中に、小型のフグの切り身と焼いた塩鯖の切り身が入っていた。焼いた塩鯖の鍋は初めてだ。
鍋はかなり塩辛かった。血圧が上がるかな?と心配して、翌朝測定(旅行に血圧計を持参)したら、150を超えていた。それ以降、減塩に努力した。
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7月10日(木)
初山別→幌別→名寄→西オコッペ→日の出岬(オホーツク海)
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今朝の朝食時の外気温は18℃だった。北海道もここまで北上すると、その涼しさだけでも嬉しい。
北海道を車で旅する時、札幌や旭川のような都会を外れると、どこで昼食を食べるかを決めておかないと、街道沿いにレストランなどがない区間がある。今日のコースもそんなコースです。ということで、名寄に来た。ここには、AEONや回転ずし、蕎麦屋などがある。内陸部で、「サンピラーパーク」があるので、きっと、冬場は気温が低く、空気がきれいで星空がきれいのだろうと思う。何年か前の写真だが、名寄で見えた”赤いオーロラ”の写真があった。今は、太陽の黒点の活動が活発な時期で、”赤いオーロラ”が見えないか密かに期待はしているのだが、そのために名寄に宿泊するほどのものでもない。
朝食がボリューム一杯で、お腹が空かないので、AEONのフードコートのマクドナルドで、ホットパイ(ジイジはチーズとバアバはアップル)とアイスコーヒーで済ませた。
ここから、オホーツク海沿の興部(オコッペ)の今夜の宿へ向かう。
途中、道の駅西オコッペで休憩
車から降りたら18℃。寒いが幸せ!
ここにはヒグマと鹿の缶詰とおいしいソフトクリームがある。怖いもの見たさでヒグマの缶詰を買った。鹿肉も買った。
ソフトクリームは、グラスフェッドミルクと言って、天然の草だけを食べた牛のミルクで作られたソフトクリームで、なるほどおいしかった。
バアバが去年から気になっていた作物があり、それが植えられている所に人がいたら車を停めて、その作物が何かを聞きたいと言うが、人に巡り会わなかった。バアバはゆっくり見れるが、ジイジは走りながらちらっと見るだけだ。
植えてから日が浅いものは、背が低く、
ジ=生姜かミョウガとちゃうか?
バ=畑一面だし隣の畑もやったら、大産地や。北海道が生姜の産地やって聞いたことあるか!?
ジ=ないな!
ということで、道の駅のレジのお姉さんに、絵を書いて質問したら、「デントコーン、牛の餌です。」と即答。ぱっと見ではわからないが、緑色のトウモロコシがついているらしい。
車を停めて、デントコーンの写真を撮りに畑に近づいた。
”クマ出没”の看板があり、畑の周りには電気柵があった。
写真を撮ろうとした畑のものは、既に成長したもので、なるほどトウモロコシに見えた。
15:50ホテルに到着。
オーシャンビューで部屋からオホーツク海が見えて、海鮮料理がおいしいという宣伝文句を信じて宿泊した。運が良ければ、”赤いオーロラ”が見えるかもと期待して。明日の日の出は03:55らしい。03:30には空が白み始めるらしい。信じられないが、北極圏は白夜のシーズンで、ここは北緯44.5度です。(宗谷岬は45.5度ですが) 夜明け直前に、東の空に、木星、金星、土星と並ぶのも楽しみでした。
ホテルの部屋からの景色。海に面した高台にあり、右前には岬があり、展望室がある。
赤いオーロラや星空を期待してきたが、午後から空は曇ってきた。だめだ。
レストランで、ウェイトレスのお姉さんに、「ここの天気はいつもこんな曇り空ですか?」と優しく聞いたら、「昨日と今日の昼までは良いお天気だったのに、昼から急に曇り始めて・・・」と返事された。一昨日は晴れだったのだろう。そうか、これが、夏のオホーツク海の標準なのだろう。後ろのテーブルのお客さんは、前もこんな曇りだったとぼやいていた。
日の出岬で赤いオーロラが見えるかもしれない理由
左図は北緯45°から北を見た模式図です。地球の地磁気の極は、北極より1000Km位南にあり、オーロラは地磁気に沿って光るので、図で示したような位置で光っています。地表から200~500Kmでは白みがかった緑色(最もポピュラーなオーロラの色)でそれより上空では赤く光ります。北緯45°から水平方向を見ると、オーロラが光っている位置の地表500Km位が見えていると思います。この位置はオホーツク海を越えてみることになり湿度が高く、オーロラの弱い光は見えないと思います。しかし、北極星が見えているとしたら、北極星は45°見上げた方向に見えます。オーロラは当然、その手前にあります。オーロラは地磁気の磁力線上で光っており、我々の方向に覆いかぶさるように分布しています。強い光を発するオーロラが、地上から800Km以上でも光っていれば、光っている位置まで1000~1500Kmです。空気が澄んでいれば、見える可能性があると思います。
それなりに、整った豪華な夕食だった。特に、スキレット焼きのラムはおいしかった。
ロビーにウニ丼=3,800円の看板があった。食事の初めにオプションで生ウニはいかがですかと聞かれたので、そんなに食べられない、明日の昼食にウニ丼を食べたいと言ったら、予約しますかと聞かれ、予約した。
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7月11日(金)
日の出岬→浜頓別→猿払
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3:55頃の日の出を見る予定だったが、空は厚い雲で諦めた。
6:00のNHKニュースによると、ここの気温は15℃、羅臼(知床半島の東側は12℃だった。これらはいずれもオホーツク海から風が吹き込んでいるからだ。日本上空の湿った空気を冷やすから、厚い雲ができる。この辺りに天体現象を見に来るのは不正解だった。この涼しさを楽しんで帰ろう。
ホテルは10:00までにチェックアウトせねばならない。近くの(10Km離れた)道の駅に行って暇をつぶして、12:00前に戻って来ることにした。
以前にも来たことがある。11:00なのに19℃、寒い。長袖のTシャツを追加で着た。
道の駅の建物の3階は展望室。オホーツク海が見渡せる。
隣はAコープ(スーパー)・・・中を散策。
イチゴを売っている。
お米=4800円/5Kg、美酢=1047円、ほぼ全品、高い。物流コストが非効率なのだろう。暮らしにくいのだろうな。
ホテルに戻り、昼食だ。
積丹と苫前で食べ損なったウニ丼を食べれた。臭みはなく、美味しかった。今日でウニ漁は終了らしい。浜頓別のウニも終了かもしれないと心配になった。
12:50出発→浜頓別
浜頓別の10Km以上手前で、
気が付いたら、カーナビ上で道路を外れた位置を走っている。街へ入る道路が新しくなったのだ。自然と街の中心部へ導かれた。2019年7月に浜頓別に1ケ月滞在した。それ以来の浜頓別です。役場前の交差点がロータリーになっている。
役場、図書館、ニコット、道の駅・・・、ロータリーで曲がると、頭の中の方向感覚が狂う。
ウニ売り場を見つけた。
***のウニ”(ブランド名)を2パック購入し、クーラーBOXへ。先日買った氷が少し残っているが、後でコンビニへ寄り、板氷2Kgを追加した。これで明日の昼までは大丈夫。
無事ウニをゲットしたので、道の駅でアイスコーヒーとカステラでゆっくり休憩。
町から出る道路もスムーズに見つかり、16:00前に道の駅猿払に併設のホテルにチェックイン。後でフロントの前を通ったら、満室と表示されていた。
猿払村には、”ホタテ御殿”がいくつもあるらしい。
この村の養殖事業は、大規模で効率的です。ほとんどの養殖は、ホタテの稚貝をかごに入れて、海中に吊るして行われていますが、ここは、海域をいくつかに区切って、と言っても仕切りはありませんが、一つの海域に稚貝を大量にばら撒いて、一定期間放置します。一定期間、自然に成長するのを待ってから、その海域のホタテをすくい上げます。複数の海域で順次、時期をずらしてこれを繰り返しています。海域の境界のホタテは逃げるでしょうが、そんなことは無視できるのだと思います。
18:00、外は18℃涼しい。
夕食は、ホタテづくし。色々な料理パターンで提供された。どれもおいしかった。
赤いオーロラが見えないかを期待して夜空を見上げたいが、北側を向いた窓がない。玄関を出て、建物の裏へ回らなければ北の空が見えないし、見えても太陽は陸地(低い山)に沈む。やはり海に沈む夕日を見たい。
日の出は、北東側の海から太陽が昇りそうだ。それなら部屋の窓から見えるはずだ。
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7月12日(土)
猿払→オロロン街道→沼田・ほろしん温泉
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朝(夜中)トイレで目が覚めた。3:30だ。外は15℃。窓の外はかなり明るい。窓の正面(北東)の水平線が帯状に赤い。日の出は3:55のはずだ。
デジカメは車の中で、部屋には持って入らなかった。
雲の隙間と水平線の間から、太陽が上り始めた。スマホのカメラの画面より、眼で見えている太陽の方がはるかに美しい。2枚の写真は露出を変えて撮影した。
バアバが言うには、駐車場のキャンピングカー1台が、海に近いところに駐車場所を変えたらしい。その車も、朝日を見ているのだろう。
帰路につく前に、ホタテ御殿と呼ばれるホタテ事業に従事した人達の大きな家が集まっている地区を見に行った。なるほど、整った中規模で、ガレージはシャッター付で2台分の家が多かったが、昔風の網元の家のような大きな家はなかった。
ここから、北海道の左上の半島を横切り、日本海を目指す。
途中は牧場だらけで、”北海道!!”という丘陵地だった。
途中で稚内まで40Kmの標識が出た。ほとんど信号なしで、日本海近くに出て、南下し始めた。
道の駅天塩でサクランボを売っていた。”すいもん””佐藤錦””紅秀峰”だった。食べたことがない”すいもん”を買って、すぐに洗って食べた。おいしかったが、個性がなかった。最近、どこへ行ってもゴミ箱がない。食べた残りの種と軸は捨てられず、自宅まで積んで帰った。
オロロン街道に入り、初山別のコンビニでおにぎりを2個買って、道の駅初山別の高台で食べることにした。
イートインスペースがある道の駅がこの辺りにはなく、道の駅初山別の天文台前の高台が景色もよく、風の通りも良さそうで涼しいだろうと考え、そこでおにぎりにウニを付けて昼食にした。
予想通り、風が車内を吹き抜けて、涼しく快適だった。
ウニも絶品だった。ケース内に3段位、入っていた。これで100gr。
右の写真は、一昨日泊まったホテルを見下ろした写真。高台から、北を見ている。湾曲しているずーと先が稚内。多分、水平線の下。
しばらく休んでから、出発した。
16:00前に、今夜の宿に到着。チェックインの手続中に、ホタルが出ていると言われた。暗くなったら、すぐが、条件がいいらしい。
豚しゃぶ(食べ放題)+3品だった。かなりの量の豚肉を完食(しゃぶしゃぶ)したが、スープにアクが浮かない。銘柄を聞いたら、”ゆめの大地”といい、北海道の銘柄豚とのこと。おいしかった。
ネット検索したら、冷凍でスライスして、しゃぶしゃぶに向いているらしい。862円/200grらしい。豚肉としては高いが、バアバは帰ってから手配するつもりのようだ。
このホテルの名称は、ほろしん温泉ホタル館です。敷地内に小さな川が流れており、シーズンになればホタルが飛び交います。しかし、周りは森林で、人家はなく真っ暗闇です。ホタルが飛び交うエリアを塀や金網で囲んでいる訳ではありません。川べりにホタル観賞のための遊歩道が整備されており、足元を照らす暗いが青いLEDが並び、スピーカーから小さな音量で軽音楽が流れています。多分、クマ対策のためでしょう。正直、気持ちが悪い。
20:00ホテルの裏庭にホタルを見に行った。
今日は土曜日で、宿泊客でない人がわんさかホタルを見に来ていた。
これだけ人間がいたら、クマも現れないだろう。
デジカメを高感度で、シャッター速度を長めにセットしてホタルを写した。スマホでも夜景モードで写した。何枚も写したが、最も出来がいいのが左の写真で、スマホで撮影したものです。
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7月13日(日)
沼田・ほろしん温泉→厚真→苫小牧港
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一年振りに厚真(あつま)でハスカップを買うために、ハマナスクラブ(コンビニのようなチェーン店のスーパー)に着いた。
厚真がハスカップの産地だと知って、2023年にここに来たが、畑や販売所を見つけられず、「ハスカップの町・厚真/観光協会」という大きな看板を見つけて電話して、協会のお姉さんにこの店を教えてもらった。その時に観光協会のお姉さんに、「酸っぱくない?」ときいたら、「この町のハスカップは大丈夫。我々は努力している」と言われた。確かに、甘い。2024年に来たら、そのお姉さんは退職して、いなかった。
ハスカップ・・・スイカズラ科の落葉低木の木の実。色と味はブルーベリー(ツツジ科の落葉低木の木の実)にそっくりだが、ブルーベリーより味が濃く、酸っぱいが、我が家のお気に入り。皮が薄く、日持ちがしないので、本州には出荷されないのだろう。
しかし、店内にハスカップがない。2日前にシーズンは終わったと言われた。どこか売っているところを知らないかと言ったら、まだ出荷を続けている山口農園を教えてくれた。カーナビに住所を入力して、行き着いた。
道路際にテントが並んでおり、地元の何かの催しの最中だった。たまたま近くを通りかかった人に、ハスカップを欲しいと言ったら、ここでは小売はしていないと言われたが、京都から来たと知って、催し物の会場にいる農園の主を呼んでくれた。1Kg位ならなんとかしますと言って、農場へ案内してくれた。しばらく待っていたら、ハスカップ1Kg(2200円)を持ってきてくれた。丁寧に礼を言って、出発した。
右は左の写真を一部拡大。ここのハスカップは大きい。
10日間位は傷まずに食べられるらしいが、ショウジョウバエが卵を産みつけている場合があるので、冷凍するか早く食べた方が良いと言われた。洗うと汁が出るが、洗わずに食べても大丈夫か聞いたら、農園の主は、大丈夫、私は40年間洗わずに食べているが元気だとのこと。
船内で食べることにして、コンビニで板氷を購入して、クーラーBOXに保管して船室に持ち込めるようにした。
コインランドリーと、テーブル席のイートイン室を備えたコンビニがある。洗濯中にコンビニで昼食を購入し、ゆっくりできる。
ここからフェリー港まで30分くらいだ。
フェリー港の近くにAEONがある。ここまで来ていると、乗船手続きに遅れる心配がなく、安心だ。このAEONで土産物、船内で食べるものを購入する。
北海道限定の(北海道産の原料だけで作られた)サッポロビール<夏の爽快>(北海道以外では買えない)を探した。
土産で買ったビールは常温なので、船内で飲む用に、冷えた缶ビールと缶チューハイも買った。
船室はバアバの希望で、セミスイートかスイートを手配するつもりだったが、ネットで手続きして船室のグレードの選択画面に行きついた時にはそれらのクラスは満室だった。やむなく往路と同じ1等和洋室、今度は進行方向右手のやはり陸地側の部屋。
乗船予約は2ケ月前の9:00から受付で、それからWeb上でログインして手続きを始める。滅多にしない作業なので少しはもたつく。これでもパソコンを買い替えて、手続き中の応答はかなり早くなったのだが、間に合わなかった。
一等和洋室も、進行方向を向いた部屋が8室位あるが、私が部屋を指定するステップにたどり着いた時には既に満室で、側面方向を向いた部屋しか空室が無かった。
今日は乗客が少なそうだ。共用スペースのテーブルを楽々確保して、夕食を食べれた。青色の缶ビールが北海道産の原料だけで作られて、北海道でしか買えないビールです。味? まろやかです。キリンのラガービールと正反対の味です。
19:00出港
すぐにアナウンスがあり、台風が近づいているので、コースや航行速度を変えるかもしれず、到着時刻が変わるかも知れないとのこと。
20:00から、ピアノ、和太鼓、エレクトーン、津軽三味線を2名で組み合わせを変えての演奏があった。
台風の割には、揺れは大きくはない。
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7月14日(月)
→仙台港で2時間50分停泊(予定)→
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疲れているからか、いつもより熟睡した。海面は波立ってはいない。
朝食はサンドイッチ(AEONで購入)とデザートはハスカップ
ハスカップは大きくて甘い。
10:00仙台に入港予定だが・・・
船内(船室も)のTVで現在位置が表示できるが、8:00頃に確認したら、福島県沖だ。仙台港を通り過ぎている。下船・乗船の予約がなかったら、台風などに対応するため、寄港しない選択もできるのかな?陸地が見えないし、ネットワークも電波が弱いから、台風を避けてはるか沖を航行しているのかも知れない。昨夜、仙台には入港しない(抜港と言うらしい)というアナウンスがあったのだろうな。聞こえなかったが。
もともと、一時下船せず牛タン弁当を諦めていたので、問題はないが。
船内放送で、お客様の安全のため、11:00に大浴場をクローズするとのこと。その頃から揺れが大きくなるのかな?
10:50福島県いわき沖、船の揺れが大きくなり始めた。時々、ドドンという音がする。船首が波を切る音だろう。
13:30もうすぐ犬吠埼沖。ものすごく揺れ始めた。船室のあちこちがギシギシ言い始めた。壁に手をついてオシッコをした。海面が大きくうねっている。
14:00船の位置を示すTVの表示が千葉県沖になった。
14:20船の速度は16ノットだったが、9ノットに落とすというアナウンスがあった。しばらくして
大きく傾き、テーブルの上の物(水筒、空の紙コップや昼食の残骸など)が滑り落ちた。ジイジもバアバもベッドから転げ落ちることはなかったが、一瞬固まった。バアバが床を這って片付けに行った。
15:00船の速度が戻りつつある。多分、台風の中心とすれ違ったのだろう。
結果として考えると、我々は沿岸沿いを南下し、台風は北上した。犬吠埼沖ですれ違ったのだろう。どれだけ沖を航行したのかが分からないが、精一杯台風の中心から離れた位置を通過したのだろうな。台風は40Km/hだったから、すれ違う前後は船の速度を9ノット(16Km/h)に落とし、通り過ぎるのを待ったのだろう。その頃に、テーブルの上のものが滑り落ちたのだろう。
揺れが少し小さくなったので、トイレに行ったら、洗面所のコップが傾いていた。
名古屋入港予定についてアナウンスがあった。要約すると、現在、通常速度で航行中だが伊勢湾に入ってから速度を調整し、予定通り10:30に入港する。つまり、まだこの海域はうねりが大きいので、精一杯早く抜けて、快適な海域に入ってから調整するらしい。確かに、見た目にうねりがあるし、真っ直ぐ歩けない。時々よろけて手すりをつかむ。
こんな状況だが、20:00から演奏会があった。昨夜と同じ津軽三味線とピアノと和太鼓の演奏だ。
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7月15日(火)
→名古屋港→名港中央IC→信楽IC→帰宅
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6:10目が覚めたら、松坂の沖だった。停止しているのかと思ったら2.1ノット(3.8Km/h)と表示されたから、人が歩く速さで進んでいる。
10:30名古屋港へ入港
14:00無事帰宅した。
バアバが下船する時に周りの人から聞いた情報によると、
①仙台には寄港しない。
②仙台行きの予約をしている人は、日を変えるか、名古屋から戻って欲しい。
③仙台からは乗船できない。
ということが、HPで事前に表示されていたそうです。それを知らずに港に来た人は、パニックで色々他をあたったらしい。そういえば、フェリー会社のHPは、最初のページに「本日は通常運行です」というメッセージがある。故障や修理で船の数が減っている時に、そのことが表示されるのだと思っていたが、台風などの時も、確認せねばならないという事を痛感した。同じタイミングの名古屋→苫小牧の便は欠航したらしい。我が家が乗る便だけが運航され、ラッキーだった。あるいは揺れてひどい目にあいアンラッキーだったのかもしれない。他の会社の便なら翌日便があったかもしれないが、このフェリーは2日後でなければ次の便がない。
この旅で印象に残ったこと
オホーツク海沿いは涼しい。風が吹いたら寒い。東寄り(雄武、興部近辺)は特に寒い。朝は15℃で最高気温は20℃だ。オホーツク海が冷たく、そこから風が吹くと寒いのだそうです。夏に長期滞在するならここだと思った。北方四島やサハリンも寒いのだろうな。人の暮らしに適した場所ではなさそうだ。
以下は、帰宅後の行動などの報告です。
7月17日
少量のオリゴ糖を加えてジャムにした。
7月18日
昨日に作ったジャムを塗って、昼食。酸っぱいがおいしい。
追記
8月中旬に、次女一家(孫)が来る予定だ。熊と鹿の缶詰は、彼らが来てから食べる予定だ。次女の子供(孫)がどんな反応をするかが楽しみ。
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